“意識障害看護の原点” 湧別町民大学の第2回目講演

講演の様子1
講演の様子2
フローレンス・ナイチンゲール記章を公開する紙屋さん
記章と賞状

 令和8年9月30日(水曜日)、第50回湧別町民大学の2回目の講座が文化センターTOMで開催されました。
今回は、フローレンス・ナイチンゲール記章を受賞された、筑波大学名誉教授の紙屋克子さんを講師に迎え、「オホーツクの自然に育まれた看護の原点~故郷が教えてくれた支える力~」をテーマに講演が行われました。
 紙屋さんは、湧別町出身で湧別高校を卒業後は、北海道大学医学部附属看護学校を卒業し、北海道大学附属病院で意識障害患者の看護を長い間勤めてきました。また、意識障害患者の看護に取り組む中で「生活行動回復看護」を提唱し、患者さんとその家族の生活の質向上を目指した看護実践と研究を行ってきました。
 講演では、意識障害看護の出発点となった話や、過去に紙屋さんが担当した患者さんの事例を用いて、心身の機能が低下した意識障害患者に対しトランポリンやバランスボールを使った筋肉の動きの改善など、生活行動回復看護の具体的な内容が紹介されました。
 さらに、紙屋さんは「患者さんが地域社会でその人らしく生きていくための支援、つまり復権の支援」が看護師の役割であると語り、また生活支援や看護の技術を医療技術の進歩にあわせて日々開発し実践していくことが、地域で支え合う力を育むことにつながると話していただきました。

 今年度は第50回の節目を記念して、湧別町民の受講料が無料となっています。
 第3回は10月8日(木曜日)に、東京大学大気海洋研究所国際・地域連携研究センター教授であり南極地域観測隊の隊長を務めた原田尚美さんを講師に迎え開催されます。