“安心して認知症になれる町へ”湧別町民大学の第4回目講演
10月31日(木曜日)、湧別町合併15周年記念事業として、第48回湧別町民大学が文化センターTOMで開催されました。
第4回目の講座は、砂川市立病院認知症疾患医療センター長の内海久美子さんを講師に迎え、「認知症の正しい理解」~砂川モデルをとおして~と題した講演を行い、会場には町内外からおよそ120人が集まりました。
内海さんは約20年にわたり、医師としての診療の傍ら、地域に向けた啓発や、関係者とのネットワークづくりに尽力されてきました。現在は、地域全体で認知症の人を支える仕組みが「砂川モデル」として取り上げられ、全国から注目されています。講演では、受診の付き添いなどを地域ボランティアで行う“すき間の介護”の活動が紹介され、地域で助け合いながら、安心して認知症になれる町づくりが必要だと語りました。
内海さんは、「長生きすればいずれ認知症になるのは当たり前。怖がることは何もない。」と話し、認知症についての詳細な説明があると、受講者は認知症に対し理解が深まった様子でした。
今年度の生涯学習講座「湧別町民大学」では、全5回の講演が行われます。最終回となる第5回目の講座は、11月13日(水曜日)に川村カ子トアイヌ記念館館長の川村晴道さん、副館長の川村久恵さんを講師に迎え開催されます。