友好都市10周年記念の公式訪問
ニュージーランド・セルウィン町との友好都市提携10周年記念行事の第2弾として、セルウィン町・ダーフィールドのアートギャラリーにて、湧別町民が作成した芸術作品展「湧別町アート展」が開催されました。
この作品展に合わせて、10月3日から原田町長を団長とする公式訪問団を派遣し、現地の町民との交流を深めてきました。
【訪問団の顔ぶれ】
団長:原田町長、渡辺議長、国際交流推進委員会・梅本正男さん、内野静香さん、公募町民・工藤綾乃さん、田中優樹さん、教委・佐藤主任
◆セルウィン町・ダーフィールドに到着
湧別町を出発してから30時間余りニュージーランドに到着した10月4日、クライストチャーチ国際空港では、昨年7月に湧別町を訪れているコウ町長の出迎えを受け、セルウィン町・ダーフィールドに到着すると、コミュニティボード・ギャラハー議長をはじめホストファミリーの面々が出迎えてくれ、温かい歓迎を受けました。
訪問団のみなさんは、懐かしい面々との再会、初めて訪れるダーフィールドの地に、緊張の中にも笑顔でダーフィールドでの生活がスタートしました。
【写真:出迎えを受け、あいさつをする原田町長】
◆ダーフィールド・ハイスクール訪問
滞在2日目(10月5日)、毎年中学生や高校生が留学しているダーフィールド・ハイスクールを訪問しました。ジェームス校長の歓迎のあいさつに続き、この日から留学が始まった長屋太晟くん(湖陵中2年)が自己紹介を行いました。
過去に交換留学生として湧別町を訪れた、たくさんの生徒たちにも会うことができ、今年度来町していたエリカ・ペンダーさんと2004年に湧別中学校に通っていたロイーナ・ダンカンさんから貴重な本町での留学体験が披露され、ロイーナさんは湧別町への留学がきっかけで、日本語や日本の文化に興味を持ち勉強を続けたこと、将来は湧別町に来て英語を教えたいなどと流暢な日本語で抱負を語ってくれました。
校舎内見学では、日本語教師を務める早川純代さんの教室を見学し、教室内には湧別町の観光ポスターが掲示され、日本の書道や歌舞伎、ひらがなやカタカナを紹介するコーナーが設けられていて、日頃から熱心な日本語指導が行われていることが感じられました。また長屋君のほか、現在、ダーフィールド・ハイスクールには、平紗彩さん(芭露)が語学学習のために、留学しています。
◆歓迎夕食会
滞在2日目(10月5日)の夕方には、マルバーンエリア・コミュニティボードの方々、友好都市を提携した当時のコミュニティボード議長・ジャット夫妻、ダーフィールドと湧別町が友好提携を結ぶきっかけを作ったビル・ウッズさん、ホストファミリーなどが集まり歓迎夕食会のもてなしを受けました。
夕食会では、両町の町長のあいさつに続いて記念品の交換が行われ、湧別町から「チューリップ公園」と「オホーツク海の流氷」を撮影した写真が送られ、相手方からは国立公園・アーサーズパスから望む風景を描いた絵が送られました。
食事を囲んでの懇談では、当時の様子や交流の経過などの会話を楽しみ、新しい出会い、懐かしい再会に笑顔が絶えない夜となりました。
◆セルウィン町役場庁舎を訪問
滞在4日目(10月7日)、セルウィン町役場庁舎を訪問し、コウ町長やギャラハー議長との公式会談を行い、会談の中で原田町長は、今後の交流のあり方や今までの成果、今後の交流継続の確認などの提案を行い、双方が確認し合いました。
また4年前に建設されたばかりの役場庁舎を見学し、庁舎は地球環境に配慮して建設され、維持費用がかからないような設計で、トイレには雨水を使用、電力の70%は太陽光を取り入れるなどの工夫が施されていました。建物は、耐震構造になっているため、昨年11月と今年2月に発生しセルウィン町近郊を襲った大地震の際も、大きな被害はなかったとのことでした。
◆友好都市提携10周年記念植樹会
滞在5日目(10月8日)には、小雨が降るあいにくの天候の中、ダーフィールドの図書館前で友好都市提携10周年を記念して植樹会が行われ、原田町長、渡辺議長をはじめ湧別町訪問派遣団とギャラハー議長、コウ町長、湧別町との交流に携わってきた方々が槐(えんじゅ)の木を一緒に植樹しました。
記念植樹にあたって渡辺議長は、「再びこの地を訪れ、立派に成長したこの木を見るのを楽しみにしている。槐(えんじゅ)の木の成長と共に両町の絆がさらに深まることを期待している。」とあいさつしました。
◆湧別町アート展開幕
記念植樹会に続き、今回の訪問のメイン行事である湧別町アート展は、原田町長の開会宣言で開幕。湧別町内の芸術愛好家のみなさんが提供してくださった作品の質の良さ、完成度の高さ、繊細さに、見学に訪れた現地の方々は、みな感心していました。
アート展には、過去に交換留学生として湧別町を訪れた生徒たち、ALTとして湧別町に赴任していたターニアさん、友好交流事業にゆかりのある方々、たくさんのみなさんが会場に駆けつけてくれ、また、セルウィン町側の配慮によりクライストチャーチ市に駐在するニュージーランド領事館の方々にも同席いただきました。
学生の交流に加え、長い準備期間をかけて実現した今回の文化交流は、とても感慨深く、関係者のみなさん方はもちろん、会場を訪れた人たちは口々にお祝いのことばを述べていました。
◆ダーフィールド、出発の朝
10月9日、ダーフィールド出発の朝、滞在中家族のように接してくれたホストファミリーとのお別れの時を迎え、それぞれが感謝の気持ちを伝え、名残惜しい気持ちの中で、ダーフィールドを出発しました。
今回の公式訪問は、言葉の壁を乗り越え、友情の深まりを確認できた訪問となりました。友好都市との交流は、何よりも相手を思いやる気持ちが大切であること、遠く離れていても友好都市という関係で結ばれた私たちには「深い絆」があることを再確認でき、ダーフィールド・ハイスクールの訪問や歓迎夕食会、セルウィン町長との公式会談、湧別町アート展オープニングセレモニー、記念植樹などのプログラムが組まれ、セルウィン町を学ぶ良い機会となりました。
お問い合わせ先
企画財政課未来づくりグループ(上湧別庁舎)電話01586-2-5862
教育総務課教育管理グループ(文化センターさざ波)電話01586-5-3143