令和7年度まちづくり懇談会での主な質疑
新庁舎建設計画の凍結
Q.新庁舎建設計画を凍結した理由は。
A.近隣市町村では庁舎の建て替え時期が築50年から60年程度ですが、上湧別庁舎は築38年と比較的新しい状態です。エアコン設置など必要最低限の設備投資にとどめ今後も活用したい。
将来的に庁舎を建て替える際には、減少した職員数に見合ったコンパクトな庁舎とし、基金の創設も進めます。
それよりも、老朽化した水道管や浄水場などの水道インフラの整備や、医療、福祉、第一次産業の振興、子育て支援に力を入れたいと考えています。
Q.庁舎問題は町長選挙で決着したはずだが問題が長引いている。
A.今回の町長選挙の最大の争点は新庁舎建設でした。両陣営とも実質的な住民投票であったと認識しており、私も選挙で決着したと考えています。
庁舎建設に関する手続きについて、他の市町村のように、まずは庁舎の位置を定める条例を改正するため、3分の2の議決を得るべきでした。
法的には違反ではありませんが、その手続きを踏むことなく予算を執行してきたことが、ここまで問題が複雑化した要因だと思います。
Q.旧中湧別小学校を複合施設として再整備する計画はどうなるのか。
A.基本設計の内容は新庁舎建設と旧中湧別小学校の利活用という2つの目的がありました。
設計契約は解除されたものの、旧中湧別小学校の利活用に関する部分は概ね成果品として提出されていますので、子育て支援などの旧中湧別小学校の改修に関する計画は、廃校となった他の学校校舎の利活用と併せて検討します。
また、老朽化が進んでいる社会福祉会館について、社会福祉協議会や高齢者就労センターの事務所を旧中湧別小学校へ移転する可能性や、体育館も含めて広い施設なので、子どもが遊べるスペースや避難場所としての活用も検討します。
いずれにせよ旧中湧別小学校だけではなく、旧上湧別小学校、旧富美小学校、旧開盛小学校の校舎の利活用も含めて地域の皆さまや議会とも協議し検討します。
Q.新庁舎建設計画の凍結について説明会を開かなかった理由は。
A.選挙で最大の争点となった庁舎問題について、選挙直後に説明会を開くことで混乱を招く可能性があると判断しましたので、まちづくり懇談会の中で説明することとしました。しかし、他地域からの参加者が多く自治会の懇談会としてふさわしくないというご意見もありましたので、来年度以降、開催方法を検討します。
Q.近い将来大地震が起こると言われています。湧別庁舎は耐震化されていませんが、今後行政機能の集約化はどう進めていくのか。
A.当面は分庁舎を継続しますが、長期的には集約化は必要だと考えています。上湧別庁舎に隣接するコミュニティセンターの一部に執務できるスペースがあることから、湧別庁舎から一部機能を徐々に集約していくことを検討しています。
ただし、湧別庁舎には窓口としての機能も必要とされているので、その機能は残さなければならないと考えています。
また、比較的新しい施設である保健福祉センターの適切な活用も検討します。
Q.上湧別庁舎を今後も継続して使用していくにあたり、改修する費用はどのくらいを見込んでいるのか。新しく庁舎を建設するくらい改修費がかかってしまうのでは。
A.令和5年度に行われた庁舎等検討委員会の資料では、上湧別庁舎にすべての行政機能を集約した場合の総事業費が約28億円と試算されていますが、これは新たに保健福祉センターを上湧別庁舎に増築すると仮定した場合の試算です。
現時点では、来年度エアコンの設置、トイレ・照明の改修、サーバー機器更新などを予定していますが、これらの改修を行った場合でも、数億円程度の支出で抑えられることが可能と見込んでいます。
Q.選挙期間中にさまざまなうわさが飛び交い誤解したまま投票した方もいる。説明が十分になされないままの選挙結果は民意とは言えないのではないか。
A.選挙中に私の支援者が発した発言のすべては認識していませんでした。説明不足な部分はあったかもしれません。
しかし、選挙は民主主義の根幹です。この選挙結果が最大の民意だと考えています。
Q.住民投票を求める署名活動が進められている状況の中、実施設計の契約を解除するべきではなかったのでは。 先日、議会でも契約解除への抗議に関する緊急動議が可決されました。
A.選挙公約で掲げていた新庁舎建設計画の凍結については、就任直後から粛々と進めていたもので、住民投票の活動とは関係なく、相手方と協議の整った1月31日付けで契約解除に至りました。
Q.現在、産業を担っている世代の方々が将来を考えて住民投票を求めている状況についてどう考えますか。
A.そのような方々の意見を無視しているわけではありません。さまざまな意見があることは十分に理解しており、しっかりと受け止めてまいります。高齢者のための施策だけを最優先しているわけではありません。
住民投票は法律に基づくものです。否定する立場ではありませんが、選挙の直後に住民投票を行うことについては適切ではないと考えます。
Q.町長は当初、文化センターTOM周辺への建設という考えだったはずですが。
A.庁舎等検討委員会では旧中湧別小学校跡地、老人憩の家周辺、そして付帯意見として上湧別庁舎をそのまま使用する3案が答申されました。議会の特別委員会で庁舎建設場所を検討した際には、TOM周辺が望ましいとの中間決議がなされました。
しかし、前町長は3つの案を町民の皆さんと議論することなく、旧中湧別小学校に建設する方針を進めてしまったため、一度立ち止まり、再度検討する必要があるのではないかという結論に至りました。
Q.せっかくの合併推進債を活用しないことは、問題を先送りにして将来世代に負担を押し付けているのでは。
A.合併推進債は国からもらえる補助金ではなく借金です。有利な財源ではあるものの、あくまで借金であり利息を負担しなければなりません。
また、合併推進債は庁舎建設だけでなく、これまでも戸籍の電算化、街路灯の整備、旧湧別小学校の解体工事など、さまざまな用途に活用されています。
Q.80億円の基金があるので、新庁舎を建設しながら、水道施設の整備など他の事業を進めることもできるのでは。
A.現在の基金のうち約50億円は、災害時に速やかな仮設住宅建設などに活用できる基金です。また、近年の資材価格の高騰により、建設費用の増加も予想されます。水道施設の調査と耐震診断だけで8千万円程度が必要とされており、施設整備や水道管の更新にはさらに多額の費用が見込まれます。ほかにも病院や福祉施設の老朽化対策など、さまざまな事業を同時に進めると財政悪化を招くリスクが懸念されます。
今は庁舎建設よりも、優先すべき事業に取り組むことを重視したいと考えています。
Q.庁舎建設は求めていません。住民投票も求めていません。声を上げられない若者たちもいるという事を知ってほしい。町が2分している今の環境だけで充分苦しんでいる方が大勢います。
A.庁舎建設を賛成している声にも真摯に耳を傾けてきました。双方の意見を十分伺ったうえで今の判断に至っていることをご理解いただきたい。
私は決して対立をあおり町を分断させるために町長になったわけではありません。オール湧別で町の発展に努めてまいりたい。
水道施設の整備
Q.水の問題が心配です。どのくらいの年数をかけてどのくらいの規模で事業を進めていく考えですか。
A.東山浄水場はもちろん、水道管や取水場の路盤も老朽化しています。浄水場を新築するべきか、部分的な改修が適しているかを判断するための調査を来年度から進める考えです。加えて、湧別町単独での整備は困難なため、国に整備費用の補助を要望します。
水道施設は生命を守る安全な水を確保するための重要なインフラですし、下水道の整備も全国的な問題となっています。時間はかかると思いますが優先課題として取り組みます。
Q.水道施設を整備するということだが、水道料金の負担は上がるのか。
A.水道事業は企業会計であり整備には水道料金を財源とすることが基本ですが、私としては水道料金の値上げは考えておらず、財源の取得に向けて国に要望していきます。
医療・介護
Q.医療機関へはどのような支援を考えているのか。
A.私立の曽我病院は、人工透析や入院病床があるため、なくしてはいけない病院と位置付けており、病床数に応じた補助や医療機器の補助など、今後も病院側の要望に対して適切に支援します。
ゆうゆう厚生クリニックは、準公的病院という位置づけであり、国の支援があります。また町からも医療機器の補助を行っています。
2つの病院はそれぞれ住み分けがありますので、それに応じて支援します。
Q.町の高齢者サービスと民間の高齢者サービスで日程が重複しているため、連携を図ってほしい。
A.町の高齢者サービスの日程をできるだけ調整するよう検討します。
Q.介護施設について、今後高齢者が減少するので今ある施設のベッド数が余らないのか、施設のあり方を検討する必要があると思います。
A.町の福祉計画、公共施設整備計画などもあるため、関係者の意見を聞きながら今後整備の方向性を検討します。
観光
Q.ファミリー愛ランドYOUの観覧車は日本最北端だそうなので、記念写真が取りやすくなるよう看板を設置してはどうか。
A.看板設置を検討します。また、日本最北端の観覧車であることをホームページなどで周知します。
Q.ファミリー愛ランドYOUの遊具は更新しないのか。更新するのであればどの年齢層をターゲットにするのかも考えて欲しい。
A.このまま整備していくのか、道の駅の機能を拡充した方がいいのか、これから皆さんと議論していきます。
Q.ファミリー愛ランドYOUは4月から10月まで開園しているがイベントが一つもないので、盛り上げるためのイベントがあってもいいのでは。
A.指定管理者から提案はない状況ですが、こちらからイベントの開催を呼びかけます。
Q.旧芭露小学校の校庭や堤防に桜を植えて、御園山公園として整備してはどうか。
A.桜も含めて集客に関するアイデアがありましたらどんどんお寄せください。
農業
Q.湧別町は一次産業で成り立っていると思うので、今まで以上に一次産業の振興に力を入れてほしい。
A.両農協からの要望に最大限支援します。また、国営事業や道営事業による暗きょ排水を条件により活用できない農業者向けに、湧水処理対策事業を立ち上げて暗きょ排水を進め、農業の下支えをしていきたい。
Q.バイオマス施設で生ごみを処理し売電できれば町の収入になるのではないか。
A.ふん尿以外を入れると熱効率が悪くなるといった検討結果があり、今の技術では難しいようです。10月に稼働したばかりなので、まずは安定した運営に努めます。
Q.バイオマス施設のガスを給食センターや温泉に活用するなどの取り組みに対し支援してはどうか。
A.事業所と相談しながら検討します。
Q.町長への手紙で玉ねぎ殻の野焼きをしないでほしいという意見があったが、試行錯誤しているものの現状では野焼きできないと営農にかかわる問題で、農家としても困っている。
A.農家の皆さんも工夫している状況なので、今しばらくは現状のままで今後検討します。
Q.今後畑作農家での離農者が増えてくると予想されます。新規就農対策を早急にお願いしたい。
A.新規就農制度はすでにあり、酪農は新規就農者が毎年増えていますが、畑作農家も後継者不足と聞いています。今年度から畑作での受け入れも視野に就農相談会に参加しており、農業協同組合と相談のうえ対策を進めます。
猛暑対策
Q.猛暑対策のためエアコンが必要な時代になりました。役場庁舎も暑いようだがクーリングシェルターも兼ねて整備する必要があるのではないか。
A.庁舎とコミュニティセンターはできるだけ早急に整備し、クーリングシェルターとしての役割も担えるようにしたい。各家庭や事業所の暑さ対策は今後の重要な課題と受け止めています。
Q.湧別高校は北海道の施設だが、暑さ対策のため町が支援することは可能なのか。
A.道立高校であるため、施設の改修などはできませんが、備品であるウインドクーラーを町が導入し暑さはある程度改善されています。
町政情報の発信
Q.仕事が忙しい方や子連れの方は議会や懇談会に参加することが難しいため、ライブ配信や託児などを検討してほしい。
A.議会のライブ配信は他市町村でも実施しているので、ご要望を議会に伝え、相談していきます。
懇談会はすべての会場での配信は難しいため、子育て世代が参加しやすくなるよう託児ができるか検討します。
Q.若者から意見を取り入れる機会を作ってほしい。
A.子育て支援については若い方々の意見を十分参考にしたい。
Q.空き家対策の制度などがわからない方も多いと思います。例えば補助の対象となるものを一覧表として配布するなど、もっとPRしてほしい。
かわらばんや広報などで周知していますが分かりづらい部分もあるので、できるだけ分かりやすい周知方法を検討します。
クマ対策
Q.クマ出没対策として河川敷地などの草刈りをお願いしたい。
A.クマの出没は町内でも増えています。草刈りなどの対策のほか、現在ホームページでお知らせしている出没情報の周知方法も見直します。
被害に遭わないために家の周りにごみを放置しないようお願いします。
道路
Q.国道・道道の車道は補修しているようだが、歩道の補修や除排雪をもっと頻繁にやってほしい。
A.予算の関係でなかなか難しいようですが、道路管理者である国・道に粘り強くお願いします。
Q.湧別大橋は道路幅が狭く、大型車がすれ違えずに危険な状況。橋の架け替えか、複線化を早急に要望してほしい。
A.大変危険な状況だと承知しており、機会あるごとに要望しています。今後も要望を続けます。
Q.町道脇の草刈りについて、合併前は頻繁に刈っていたように思うが、今は草が茂り見通しが悪い。
A.合併前よりサービスが低下することのないよう対応します。
Q.東9線道路は冬期間除雪していないが、災害時避難するときに必要な道路なので冬期間通行できるようにしてほしい。
A.一時除雪していた期間もありますが、国道と合流する部分が傾斜になっており、冬期間は危険ということで通行できないように戻した経過があります。
道路改良には多額の費用が見込まれるので、まずは春先にできるだけ早く除雪する対策を継続しながら検討します。
Q.吹雪で学校が休校になったときにバス停が数日除雪されずそのままでした。事故の危険があるのでこまめに見てほしい。
A.実態を調べて速やかに対応するようにします。
義務教育学校
Q.昨年開校した上湧別学園の生徒たちが路線バスで帰宅するときに暗いので、通学路の照明として整備してほしい。
A.防犯灯がいいのか街路灯がいいのか現地を確認し、各自治会と相談しながら進めたい。
Q.上湧別学園に自転車で通学している子どもたちのために、主要な場所にガードレールを取り付けてほしい。
A.まずはどこが危険なのかパトロールし、学校と協議しながら子どもたちの安全確保を検討します。
Q.上湧別学園への通学のため道道に横断歩道を設置したい。
A.横断歩道の設置には公安委員会に申請が必要です。まずはどこが危険な箇所が調査したうえで申請します。
Q.特別支援学級の児童たちの間で体力の差があるためいじめが心配です。
A.校長会議で注意喚起しており、学校ではいじめ防止ガイドラインに基づいて適切に対応しています。
Q.上湧別学園のスクールバスは4年生までしか乗車できないが、地域ごとに5年生以上も乗車できるよう対応できないか。
A.4年生まではスクールバス、5年生以上は路線バスという住み分けとしていますが、開校してからの1年間を検証し、新年度に向けて改善したい。
空き校舎の利活用
Q.他市町村の事例で、廃校舎を利用した施設では焼肉ハウスが好評なので検討してほしい。
Q.福祉施設の順番待ちが多いようなので、空き校舎をグループホームのような単身高齢者が集まって住めるようにしてはどうか。
Q.旧上湧別保育所の跡地は分譲宅地にしてはどうか。また、空き校舎は倉庫などとしてレンタルするという方法もあるのでは。
Q.旧上湧別小学校の隣にクボタ販売所があるので、スマート農業を体験できる農業テーマパークにしてはどうか。
A.どのような活用方法が一番望ましいのか総合的に協議しながら決めていきます。
その他
Q.ふるさと納税で町をフォローしたいと考えています。湧別町はポテンシャルが高いが見せ方に問題があると感じています。町にも支援していただきたい。
A.地域食材をブランディングして発信することに取り組み、今年度は3億円を超える寄付を伸ばしています。町外に向けてのPRについてアドバイザーや町内事業者の力を借りながら取り組みます。
Q.旧湧別小学校跡地の宅地造成のスケジュールを教えてもらいたい。
A.令和8年度造成工事が始まり、分譲開始は令和9年度の計画です。
Q.老人クラブの方々はスマートフォンは持っているが、防災GISの使い方がわかっていない。
A.まちづくり出前講座を活用していただければ職員を派遣します。
これからのまちづくり
Q.新たな町長となり政策的にも変わってくる部分があると思うので、考えをお聞きしたい。
A.湧別高校の存続対策や学生寮、子育て支援、中湧別市街地の活性化、小樽商科大学のサテライト教室など、前町長が実施してきた良い政策は継続し、一歩前に進めていきます。
その他、浄水場などのインフラ整備、学校校舎の利活用、農林水産業と商工業の推進、観光政策など皆さんと十分協議しながらまちづくりに努めます。
Q.子育てしている方などスキマ時間で働きたい方もいるし、受け入れたい事業所の要望もあるので、マッチングするための方法を検討してほしい。
A.町内には人材の斡旋する機関がありません。総合的な仕組みを考えながら検討します。
Q.太陽光発電施設に関する条例があるが、悪質な業者もいるのでもっと踏み込んだ内容にしてはどうか。
A.国の動きや他市町村の条例などを見極めながら進めます。
Q.自治基本条例には、議会会議規則に規定されている少数意見の取り扱いに関する規定が見当たらない。
A.自治基本条例の検証を行う委員会の開催が予定されているので、その中で検討します。
Q.町外から移住している方々の交流の場を設けては。
A.交流の場や、意見を聞く場を設けたい。
Q.マイナンバーを活用した住民票などのコンビニ交付をいち早く実施してほしい。
A.費用対効果の面から実施を見合わせていました。今後情勢を見ながら検討します。
Q.公共施設の統廃合を進めていますが、早めに統合しなければ維持管理費が負担になっていくと思うのでできるだけ早く進めてほしい。
A.文化センターが2つ、図書館が2つ、体育館が2つあるなど進められていない施設もあります。財政的な状況も踏まえて整理統合できるのか、皆さんの意見を聞きながら早急に進めたい。
Q.新婚世帯への住宅補助制度は、若い人たちを呼び込めるよう所得制限を撤廃してはどうか。
A.現制度は低所得者の新生活に対する制度で、人を呼び込む目的とするならば別の制度とするか、拡充するかの政策の問題になると思いますので、皆さんと議論していきたい。
お問い合わせ先
総務課広報・自治会グループ(上湧別庁舎)電話01586-2-2112
