第3期湧別町自治推進委員会の開催経過

　町長からの諮問に対し、これまでの意見を踏まえ、条例の運用や見直しに対する提言内容を審議しました。
　「情報共有」や「町民」では、町が果たす情報共有や説明責任に対する取り組みについて、「若者向けにSNSを活用して情報発信をしてはどうか」、「かわらばんなどを見やすく、注目ポイントをもっと目立たせる」、「読みやすいように文章を短く簡単に書く」など、委員会として提言する内容のまとめが進められました。

　自治基本条例のうち、「交流・連携」と「条例の見直し」について審議しました。
　交流・連携では、「交流事業の成果を町政に生かすため、事業へ参加した感想を広報に掲載するだけでなく、経験したことや得られた知識をフィードバックする場があると事業がさらに生きるのではないか」、「経験したことをすぐに何かに生かすのは難しいのではないか」、条例の見直しでは、「自治基本条例は町の憲法とも言われており、条文を直す必要はあるのだろうか」、「条文を見直すことよりも、運用を改善することが大事」などの意見が出されました。

　自治基本条例のうち、「行政機関」と「行政運営」について審議しました。
　行政機関では、「民間企業も若い人が育つ前に辞めてしまうい苦労していると聞いているので、役場も若い職員がやりたいことをうまく把握して、失敗してもフォローすることで力を発揮できるシステムを作っていくべきではないか」、行政運営では「パブリックコメントを求める広報に、結果がいつ頃どこで見られるか載せると良い」、「パブリックコメントの意見提出用紙を書く時に、計画案などで何ページのどの部分への意見か記載が必要なため、複数ページに関係する場合はページの確認が大変です」、「もっと意見を出しやすい環境ができれば、いろんな意見が出て、町民が町政に参加しているという意識も湧くと感じる」など、様々な意見が出されました。

　自治基本条例の「協働・コミュニティ組織」と「議会」について審議しました。
　協働・コミュニティ組織では、「協力して自治会活動に参加してくれれば良いが参加者が少ない」、「協力体制として自主防災組織があるので、何かあった時に自治会とかがパッと動けたら一番良い」、議会の「町民との情報共有と町民参加」では、「町民との意見交換会で多くの方が参加できるようにした方が良い」、「議会の活動を知る媒体が紙面やホームページへの掲載という形では目的の世代に届かない場合もあるかと思う」などの意見が活発に出されました。

　自治基本条例の「町民投票」と「町民」について審議しました。
　町民投票制度では、「町民投票の個別設置型と常設型にはそれぞれメリットとデメリットがあり、一概にどちらが良いとは⾔えない」、町民の権利や役割と責務では、「町民が町政情報を知るために、行政はＰＲ方法を工夫してほしい」、「町でどんなことが実施されるのかをイメージ図を使い事前に情報発信すると、もっと楽しくこれからのことを知ることができる」などの意見が出されました。

　自治基本条例の3つの基本原則のうち、「町民参加」について審議しました。
　町政に対する町民参加への取り組み内容が説明された後、「結論ありきで進めるのではなく、みんなが参加して結論を出すことが重要」、「町がどれだけ町民から意見を吸い上げて実現するかが、意見を出す人が増えることにつながる」、「LINEを使って意見を募集したら意見が増えるのでは」、「要望に対しての結果をしっかりと情報提供することも重要」など、多くの意見が出されました。

　会議では、委員会の役割や審議する事項など、9月に行った前回委員会の振り返り、会議録の確認をした後、第2期（平成29～令和2年度）の委員会の開催状況、答申に至るまでの流れ、委員会や行政の取り組みについて、理解を深めました。
　本題となる自治基本条例の点検・見直しでは、自治基本条例の3つの基本原則のうち、「情報共有」について、条例とそれに基づく各種制度の概要、取り組み内容が事務局から説明された後、出席委員からその内容や手法について、「若者への発信として、もっとＳＮＳを活用してはどうか」、「広報でマンガのように役場の仕事を紹介しているのは分かりやすかった」などの意見が出され、活発に議論が行われました。