“流氷が豊かな海をつくる”第12回ふるさと講座「流氷とオホーツク海」
11月26日(土曜日)、文化センターさざ波にて「ふるさと講座」が町民有志で構成するふるさとから学ぶ会(代表 梅田唯士さん)と教育委員会の共催で開催され、約60人の方が町内外から参加しました。
第12回の講座のテーマは「流氷とオホーツク海」。
講座は3部構成で、第1部では「流氷から見るオホーツク海」と題して、北海道立オホーツク流氷科学センターの高橋修平所長が、「流氷に付着した藻類が繁殖することで『豊かな海』になっている。しかし、年々気温が高くなり流氷は減ってきている。」と説明しました。
第2部では「暮らしの中のオホーツク海」と題して、2人の方のお話を聞きました。「記録から見るオホーツク海と人との関わり」についてふるさと館JRYの中島一之館長より説明があり、湧別で見つかった石器や彫像などを手掛かりに、約2万5千年前に人類が湧別に到達したことや、本州や大陸の人々と交流があったことなどが紹介されました。また、漁を通して感じていることについて漁師の石垣誠一さんからお話があり、「流氷が無くなると海水の循環が無くなる。そうすると栄養も無くなってしまい、漁獲が減って漁ができなくなってしまう。」と流氷減少への危機感を抱いていました。
第3部では、講師と参加者による感想・意見交換が行われ、参加者たちは身近なオホーツク海について深く知ることができたようでした。