“あれもこれも擦文文化?”遺跡調査報告会が行われました
今年の夏に調査が行われたシブノツナイ竪穴住居群(川西)と川西2遺跡の調査報告会が11月19日(土曜日)にふるさと館JRYで開催され、約40人が参加しました。
シブノツナイ竪穴住居群は、約1,000年前の竪穴住居跡を主体とする北海道指定史跡です。これまでに530基の竪穴住居跡が確認されており、今回は形状の違う隣合った3基の竪穴住居跡で発掘調査が行われました。
報告会では、町学芸員の林勇介さんより、シブノツナイ竪穴住居群について発掘された土器の種類(模様)や放射性炭素年代測定から擦文文化の後期の竪穴住居跡が多いことが分かってきたことや、形状が違う竪穴住居なのに擦文文化の後期という結果がでてきたことから、別の竪穴住居を作る際に形が崩れたのか、それとも擦文文化後期に集中したもので、他の遺跡にはない固有のものなのか、など新たな課題がでてきたことが報告され、今後の調査で解明していきたいと話していました。
また、北海道立埋蔵文化財センターの立田理さんより、川西2遺跡出土の炭化木材と樹種同定について報告があり、参加者は報告に耳を傾け、身近にある遺跡に思いをはせていました。