“アイヌ文化を学ぶ”チューリップ生きがい大学で講演会
5月17日(火曜日)に、チューリップ生きがい大学が文化センターさざ波で開かれました。
4月の開講式に続いて本年度2回目となるこの日は、阿寒湖温泉で木彫り民芸店を営むかたわら、アイヌ伝統舞踊の振り付けやユーカラ劇の演出を手掛ける秋辺日出男さんを講師に招いて、「アイヌ文化」についての講演会が行われました。
秋辺さんは、江戸時代までは北海道は“外国”だったこと、その中でアイヌ民族は北海道に先住し、独自の言語であるアイヌ語や豊かな文化を発展させてきましたが、明治時代に蝦夷地から北海道に改められる歴史の中で、同化政策の影響もあり、アイヌの人々の社会や文化の破壊が進み、また多くの人々が差別や貧困を余儀なくされる状態が続いていたと説明しました。
また、アイヌ文化振興法の制定に伴って、白老町のウポポイを代表としたアイヌの伝統や文化の伝承が進められていることに期待をしながら、多文化国家である日本にあって他民族の文化を理解することが大切だと話し、出席した30人余りの学生たちは真剣な表情で聞いていました。