日本酒「湧別」の海洋熟成“3カ月もの”をテイスティング

試飲の様子
それぞれのお酒が注がれたグラス

 10月20日(日曜日)、町が進める「日本酒の海洋熟成実証試験」で初めてとなる引き揚げたお酒のテイスティングを実施しました。
 町の海洋熟成実証試験は、今年の初夏に株式会社上川大雪酒造の碧雲蔵(帯広市)で完成した「特別純米 湧別」を使用し、今年7月からサロマ湖内で開始。1年間の実証試験を経て特産品化を目指す取り組みです。
 この日は、実証試験に協力をいただいている株式会社北海道海洋熟成の本間代表や刈田町長のほか関係者が参加。サロマ湖内に3カ月間沈めていたお酒と地下で保存していたお酒の2種類を事前にA・Bのグラスに注ぎ、どちらかが分からない状態でテイスティングを実施。
「こちらのほうが辛味がある」「複雑な味わいがあるのはこっち」「少し色に違いがある」「自分の好みはこちら」など意見を交わしながら、3カ月目でも味わいや見た目に変化が起こっていることを確認しました。
 最後に本間代表からグラスの中身の発表と批評をいただき、「米の味が立っていて、元々の上品な印象から日本酒らしさが強くなった。すっきりした飲み口にも飲み込む際にクリーミーさを感じる。3カ月でここまでの変化。今後の変化も楽しみ」と話されていました。
 次回のテイスティングは、来年1月、半年もののお酒の変化を確認する予定です。