“土の中に眠る湧別の歴史”シブノツナイ発掘調査

発掘調査の様子
掘りおこされた土器の破片

 7月11日(木曜日)から8月10日(土曜日)までシブノツナイ竪穴住居跡の発掘調査が行われました。
 川西地区のシブノツナイ竪穴式住居跡は、約1,000年前の竪穴住居跡を主体とする北海道指定史跡です。これまでに530基の竪穴住居跡が確認されていますが、今回は、6年前に一部を発掘し、年代が不明だった円形の竪穴住居跡で再発掘を行いました。
 作業員4人と町学芸員1人の計5人で、土の色の変化に注意しながら少しずつ調査を進めると、今年も土器が発掘されましたが、表面に文様が見られず、土器による時代の推定はできませんでした。しかし、赤く焼けた土や炭が発見され、火を使用した痕跡が見られました。今後、採取した炭で年代測定を行い、竪穴住居跡の年代が特定される予定です。
 7年間で11基の竪穴式住居跡の調査が行われ、シブノツナイは擦文文化の後半に集中した竪穴住居群であるという珍しい特徴がだんだんと明らかになってきています。調査結果や出土品は、今年の秋に予定している調査報告会にて報告が予定されていますので、ぜひお越しください。