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令和6年度まちづくり懇談会での主な質疑
これからのまちづくり
Q.人口減少を止めるためには、魅力あるまちづくりが必要ではないか。
A. 日本全体で人口が減っている中、人口が少ない町でも運営されているところもあり、基準となる人数を見定めながら、まちづくりをしなければならない。
移住人口だけ考えていくと難しいが、交流人口から関係人口を増やしていくことによって定住にもつながるのでは思っています。保育所留学を行なったり、子どもたちが水で遊べる噴水を改修しました。
また、湧別高校の全国募集も行っており、これにあたり寮の建設も必要となったが、卒業生の方より寄贈があったところであり、地域経済にも大きく影響があります。
交通の要所であった中湧別周辺の再開発を検討中で、この周辺はキャンピングカーが非常に多く利用していることから、トイレなどの整備を含めてRVパークなど新たな整備に取り組みたい。
若い方々が元気に安心して生活できるようなまちづくりを進めていきたいと考えています。
Q.少子高齢化は、どこの自治会においても大変なことである。地域おこし協力隊などを活かして、若い人たちからの情報発信が大切ではないか。
A. 今までで、3人の地域おこし協力隊員が定住している。いろいろな募集を行っているが、3年後に自立できるような支援をして行きたい。
移住はハードルが高い部分があるので、交流人口を増やす、または関係人口を増やすという取り組みを進めています。
今年、保育所留学で一組が2週間ほど都会からこちらに来て、子どもを保育所に預けて、自分はワーケーションで仕事をしてということで滞在した。将来的には学校留学も併せて考えており、これからも交流関係人口を増やすことが、これからの生きる道だというふうに言われているので、PRして行きたい。
Q.シャッターを閉めている店が多い。今後の活用の考えはあるのか。
A.活用したいと、話をしているが、ほとんどの方が裏に住んでいるため、お店の部分だけが使える場所は少ない状況にあります。
商工会の委員会とも協議しながら少しずつでも賑わいを出せるように検討したいと考えています。
Q.TOM周辺以外の中湧別地区全体の検討はしないのか。
A. 地区全体の整備については、なかなか難しい状況となっているので、まずはTOM周辺について整備していきたい。
老人憩いの家のあたりに、学生寮を整備していただくということになっているので、それに合わせて、商工会からも要望として、コインランドリーなどの整備も検討されている。キャンピングカーが多く来るため、百年記念広場横の駐車場とトイレも狭いこともあり、老朽化もしているので、併せて整備しながらと考えています。それ以外の全体の街並み整備や、空き店舗の解消などについては、難しいが、皆さんと一緒に検討をしていきたい。
Q.産業誘致をしてはどうか。
A. 企業では人を確保するのが今大変である。産業誘致したときに人でも一緒に来てくれればいいが、人材を確保することが厳しく難しい状況です。
庁舎の集約化
Q.建設場所は、決まってはいないのか。最終的に否決になった場合にどうなるのか不安に思っている。
A. 庁舎の問題について検討委員会を設置し、検討の結果、庁舎を集約化し、場所については中湧別地区に整備すべきと答申を受け、町としては、来年4月で中湧別小学校は閉校するので、その建物と用地を活用して新たに整備することがベストと判断し基本構想案を作り、町民の方に説明をしてきたところです。
基本設計の中である程度の形や、どんな機能を持たせるかなど、具体的なものが出てきます。また、物価高騰により金額が大きくなる可能性もあるため、設計ができた段階に、その内容を皆さまにも説明をして、再度判断をいただきたいと思っていますので、理解をいただきたい。
Q.庁舎の位置を変更するための3分の2の賛成を得る見込みがないのではないか。賛成がなければ、これまでの予算が無駄になるのではないか。
A. 設計や建設費などについての予算は議会の過半数の議決を経て予算化をすることができることとなっており、それらの準備を進めてきている。まだ、庁舎の位置の議案を提出してはいませんが、町民の皆さまに説明すると同時に、議会の皆さまにも説明し、理解を得られるように協議して、理解をいただく努力をしてくことで考えています。
Q.建設することにより、町民の負担が増えるのではないか
A. 町としては、中湧別小学校を活用しながら建設することが、経費がかからないことから、その方向を出したところです。
このことにより後世に大きな負担となるのかと、住民サービスが低下したり、税金が上がったりするものではなく、基本的には今の住民サービスを下げるつもりもありませんし、水道が出ないとか福祉施設に入れなくなるなどのこともありません。財政的にも問題なく、影響のない中で整備が可能であると判断し取り組んでいるところです。
Q.現在の庁舎は、まだ使えるので、もったいない。
A. 上湧別庁舎なども直せばまだ使えるが、設備的なものはすべて取り換えないといけないし、特に今のコンピュータ時代においては、コンセントも少なく、配線についても、不十分な状況です。
全員が納得してもらうことは難しいが、これが10年後に、今と同じものをやろうとしても、助成や補助などの財源はなく、自前でやらなければならないこととなる。この期間に実施すると、財源が確保されることを説明しないと、説明責任を果たしていないことになる。
こういった負担の中で整備するということを、町民の皆さんに判断してもらわなければならないということで、説明してきています。
Q. 直接町民の声を聞くということで、住民投票はできないのか。
A. 住民投票については、制度的なものであり不可能なものはないが、今回は建設するか否か、集約化をするか、場所をどこにするかなど、選択肢が多く、住民投票にはなじまないものと考えています。
今回の問題については、町民の検討委員会の中で検討し、その答申に基づき提案をしているところです。
Q. 国の借金も膨らんでおり、地方交付税の削減が心配される。庁舎建設より、他のインフラ整備が優先すべきである。
A. インフラ整備については、庁舎建設とは別に順次整備進めていくこととしています。水道については、耐震化に関する整備の支援が追加されることにもなりました。
交付税が削減されても、交付金や補助金が逆に増えてきたこともあり、今まで潰れた自治体はありません。今の段階においては、国の借金により町に影響があるということは考えてはいません。
Q.若い人を呼び込むためにも、魅力ある建物は必要である。
A. 極力経費をかけないようにと考え、中湧別小学校を使い、保健センターや、児童センター、小さい乳幼児や幼児の集える場、高校生が部活動で行っているeスポーツのスタジオ、公設塾などの機能を持たせるように検討をしています。
財源的には、国から有利なお金を借りたり、補助金を活用することとしておりますので、インフラや他の施設だとかに影響を与えることなく、運営をしていけると思います。
Q.古い建物を維持するには、経費がかさむため、集約し効率の良い事務事業を行うべきである。人口が減少することによりさらに集約化が必要である。
A. 湧別庁舎と公民館部分の解体することにより、それらの維持費は軽減されることとなります。上湧別庁舎については、まだ、壊すこととはならないためある程度の維持管理が必要となる。上湧別地区の4つの学校については、改修しているので再利用を考えています。
福祉会館も老朽化しており、合併をした町なので、同じような施設が2つあるものについては、壊していかなければならない。
庁舎が分かれていることにより、業務時間がかかり非効率な部分もあるため、集約することにより効率化が図られ、住民の方々も含めて利便性がよくなると思っています。
Q.現在の両庁舎はどうなるのか。
A. 湧別庁舎については、合併推進債の財源があることから解体していきたい。上湧別地区と湧別地区に出張所機能を残して、主なものが対応できるようにしていきたい。場所や施設の活用については地域とも話して検討したい。
教育
Q.湧別高校寮の建設場所と内容について聞きたい。
A. 建設場所については、TOMや温泉のつながりなどから、寄付していただいた方の希望により、老人憩いの家周辺となった。
寮の規模については、部屋数が18部屋、2階に12部屋、1階に6部屋となっている。2階は学生用として各室個室で、シャワーとトイレを各部屋に付いている。1階には家族の方が来た場合に泊まれるような作りにもなってる。令和7来年10月には建物の引き渡しができる見込みとなっています。
道外でないと入られないわけではなく、町内の方でも利用可能です。
Q.湧別高校存続には、学力向上をしなければ、存続はできないのではないか。
A. 基本的には高校であるので、学力を高めて、本人の希望する進路に進められるような手助けをすることである。
北海道大学とも連携をしていて、大学院生や大学院教授にも来ていただいて、授業等に参加してもらっている。
毎年、国公立や私立大学に入学している生徒がいるが、アピールが足りない。学力を伸ばしていくことについては、公設塾にも取り組んでいくこととしている。学力の指導と進路指導や生活指導などできる体制を取りたい。
Q.小樽商科大学との連携協定で、どのようなことが行われるのか。
A. 小樽商科大学と包括連携協定を結んだところです。同大学には、夜学コースがあり、その枠内で地域に教室を置いて、ウェブで授業を行い、夏休みと冬休みに実際に大学に行って直接授業を受けると、4年間で通常の昼間卒業と同じ扱いで卒業ができて、商学系の学位が取れることになります。
Q.上湧別地区の廃校となる学校施設の活用はされるのか。
A. 各自治会での活用の考えはなく、何らかの活用を検討しなければならない。小樽商科大学との連携の中で、夜間の学校を受け入れる方向で進めており、それらの校舎として利用できないか打診している。そのほか、町内外の企業にも、これらの情報提供をしていきたい。
Q.湧別小学校跡地の今後の計画はあるのか
A. 町内の分譲宅地もなくなってきているので、雪を捨てる場所が確保できる程度の広さでの宅地分譲を計画しています。
防災
Q.災害時の避難対策について、近年、線状降水帯の発生により大雨が降ることも予想される。いまのハザードマップの再検討が必要ではないか。
A. 湧別川が決壊すると平地の部分は、すべて浸水することが予想されている。以前からも被害も受けていることから、気象庁などとの連絡を密にしながら進めいるところである。逃げ道がなくなるということもあり得ることであり、今後とも、そういったことを含めて考えなければならない。また、自治会とも連携しやっていかなければならないため、皆様と協議をしながら進め、訓練なども考えて行きたい。
Q.全町での避難訓練が必要ではないか。
A. 避難訓練は必要なことであるが、全町一度では難しいので、エリアごとで避難訓練、防災教室などさまざまな訓練などを行っていきたい。
道路
Q.道路の草刈りをしっかりしてほしい。
A. 町道については、年2回行っている。隔年で信部内側からと計呂地側から行っています。国道・道道については、開発建設部・北海道にお願いしているところです。
Q.各号線の標識看板の、老朽化による破損があるので、対応してほしい。
A. 経年劣化により傷んでいるものや、無くなってしまったものなど、確認し対応します。
Q.旭川紋別高規格道路の進捗とこれからのルートを教えてほしい。
A. 旭川紋別自動車道につては、旭川から遠軽まで約99km完成しており、紋別まで行くには約130kmなので、あと31km残っている状況です。
遠軽から上湧別4の1までが事業計画区間(13km)となっていることから、用地買収や一部工事も開始されています。遠軽自衛隊あたりと4の1の2カ所にインターができることとなっており、それ以降紋別までのルートなどはまだ不明です。
環境保全
Q.外国企業による金の採掘がされようとしている。農業用水等に影響が出るのではないかと心配している。湧別町で注視し採掘に対する反対の声を出してほしい。
A. 遠軽町で試掘されることについては、湧別川への影響もあることから、湧別町と湧別漁協の方にも話が来ています。試掘ということで漁協では何か問題が出た段階で中止することで了解をしたと聞いている。
紋別市では全体的に採掘に対しては反対しており、直接、湧別町内で試掘や採掘の予定はないが、紋別市からも情報を得ながら、基本的には同じ対応をしなくてはならないと思っています。
高齢者福祉
Q.町内で一人暮らしの高齢者の方が増えていると思うが、その対策はされているのか。
A. 高齢者の対策は今までも進めてきていますが、65歳以上の人口はピーク過ぎ、下降線をたどっています。介護認定3以上の方については、特別養護老人ホームに入れるますが、湧別町内で東に60床と上湧別に60床、芭露に20床で合計140床あり、管内で2番目に多い状況です。
他の町に比べると早く入れる状況だが、特別養老所ホームではなく、普段からデイサービスやヘルパーなど、いろいろサービスあるので、利用いただきたい。
その他
Q.広報・かわら版や、議会だよりの右左綴じの方向を統一してほしい。
A. 他町においても、横書きにして左綴じに統一しているしているところもあります。それらも参考にして、見直しを検討しているところです。
まちづくり懇談会では、各自治会から懇談テーマを募り意見交換を行っています。今回提案された懇談テーマを紹介します。
- 新庁舎について
- 高規格幹線道路(遠軽・紋別)延伸について
- 旧上湧別厚生病院の跡地計画について
- 旭、札富美間道路補修工事について
- 義務教育学校上湧別学園の活動全般について
- これからのまちづくりについて(庁舎問題、中湧別再開発、公共施設再配置)