ゆうべつ@サッポロ/気になったので

 この連載を始めてから札幌圏で「湧別」の名前を探すのが半ばくせのように習慣化しています。先日、自宅そばにあるコンビニの雑誌コーナーの前を通ったとき、ふいにその名が目に入りました。

雑誌「HO」の表紙

 おや、と思って手に取って表紙を見ると、網走や北見などオホーツク地域のまちの名前の中に湧別の文字。ページをめくると見出しに「とても気になる 湧別へ」とある。「そりゃもう、ものすごく気になります」ので、さっそく購入しました。

雑誌「HO」見出し

 この雑誌は2024年10月号(Vol.203)の「HO(ほ)」です。札幌市の「株式会社ぶらんとマガジン社」が発行する北海道の総合情報誌で、道内のおすすめスポットや食などを幅広く紹介しており、ご存じの方も多いでしょう。道内の書店やコンビニなどで扱っていて、一部は道外でも販売されています。

 最新号でもある10月号に掲載された「とても気になる 湧別へ」では、目次順に▽中谷牧場▽ARVO(アルボ)24H store▽NEW HUMBER(ニュー・ハンバー)▽たま工芸▽お食事処 リボン▽麺屋 おほーつく▽Patisserie COMMENCE(パティスリー・コマンス)が紹介されています。10ページにわたり、写真も50枚とふんだんに使われています。

 記事に登場する話題や人物はここでは触れませんので、「気になる」方はHO本誌をご覧いただくとして、実はこの中に筆者が実際に行ったことがある場所があります。それは計呂地(けろち)にある「ARVO 24H store」です。芭露(ばろう)にある筆者の生家から距離で5キロほど。墓参りなどで帰郷した際にこれまで3度訪ねました。

ARVO外観
ARVO店内

 店の写真は今年6月に撮らせていただいたものです。大まかに説明すると、「24H」とある通り24時間営業で、自動販売機が並ぶ無人の店です。店をオープンさせた中谷牧場のジャージー牛A2ミルクを使った乳製品をメインに、冷凍食品や清涼飲料水なども扱っています。

 牧場に話を伺うと、HOを見て来たという人もいるそうで、こうした情報誌に載ると、やはり反響があります。町商工観光課の大口貢課長も「多くの人に湧別を知っていただくきっかけになり、このように紹介されるのは町としても大変ありがい」と話しています。故郷や身近な場所の話題が載るとうれしいし、誰かに話したくなったり、なんだか得した気分になったりもします。当コーナーもその一端を担いつつ、これからも様々なメディアを通して湧別の情報が広がっていくことを願っています。

(取材・文/ふるさと特派員 島田賢一郎)